2025.07.18 OWS

【#OWS】女子5kmで梶本がOWS初、今大会第1号のメダルをもたらす(世界水泳選手権2025/シンガポール)

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女子10kmで梶本一花が世界水泳選手権日本初の入賞を果たしてから2日後。再びセントサ島で梶本が偉業を成し遂げた。

まだ日も昇り始めたばかりの7時30分に女子5kmがスタート。流れは強いが、波の高さは10kmほどではないように見えるなか、集団の中ほどに付けた梶本はトップと30秒差の15位で1Lap目を終える。序盤からスピードを上げるトップ集団からは離れてしまうも、目指す入賞ラインまでは10秒前後と射程圏内。

トップは以前10kmを制したオーストラリアのJOHNSON Moesha。2周目入り、表彰台争いをするトップ4の集団と入賞ライン争いの第2パックに分かれたりつながったりしながら、細長いひとつの集団としてレースが展開していく。梶本もしっかり10位前後の良い位置をキープ。

集団が少しばらついて迎える最終ラップ。梶本は8位と5秒差で食らいつく。ここで勝負を仕掛けた梶本は前方との距離を一気に詰めて、残り半周で5位まで浮上。トップとの差も20秒を切るまでに縮まった。

全員が気力を振り絞ってラストスパート。梶本はバックストレートでトップ2から離れた第2パックの先頭を切ってうねる波のなかを突き進む。第3ブイ、第4ブイを回っても3位をキープ。トップ2人は大きく離れたが、激しさを増す最後の直線で見せる銅メダル争いを制し、梶本が銅メダルを獲得。日本初、世界大会でOWSのメダル獲得を成し遂げた。

「すごくうれしい気持ちと、未だ信じられない、という気持ちでいっぱいです。太田(伸)コーチからは細かいことは言われず「とにかく頑張ってこい」とだけ。この夏に向けた強化が実を結びました。コーチには「ありがとう」という言葉と、早くメダルをかけてあげたいです」(梶本)

梶本に続きたい男子5km。辻森魁人と高木陸のふたりがスタートから集団から離されるとレースにならない、と序盤から攻めるつもりでレースに挑む。だが、レーススピードの高い集団のなかで思うような泳ぎができない。序盤で先頭集団から離れてしまったことで、中盤での粘りのレースを強いられ、辻森は25位、高木は39位という結果に。

辻森は「位置取りを外に変えようとしたら、一気に集団においていかれてしまった」と序盤のミスを悔やむ。高木も「10kmは前半から行きすぎて失敗。今回はびびって下がってしまった」と反省する。だが、ふたりとも3kmノックアウトでは、スタートから積極的に攻めて上位を狙うと気持ち新たに会場をあとにした。