2025.08.18 競泳

【#競泳】200m自由形もベストで制した安藤が今大会2冠(第93回日本高等学校選手権水泳競技大会)

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ひろしんビッグウェーブで熱戦を繰り広げる令和7年度全国高等学校総合体育大会水泳競技大会・第93回日本高等学校選手権水泳競技大会の競泳競技。新記録はなかったものの、ほとんどの優勝選手が自己ベストを更新するという泳ぎを見せてくれている。

女子50m自由形は、予選でひとり25秒台前半をマークしていた榎本裕月(粉河)が、スタートで少し出遅れたものの「後半は自信があった」と落ち着いて逆転し、25秒39の自己ベストを更新する泳ぎで優勝。

「良いフォームで泳ぐこと、自分の出せるパワーを最大限出せる泳ぎを意識して練習してきました。自己ベストで優勝、ということを目標にしてきたので、それが達成できてすごくうれしいです。決勝ではタッチを合わせることも意識していて、そのとおりに泳げたので良かったです」(榎本)

男子は25mを過ぎても予選トップの山宮ヒュウゴ(中京大中京)と塩田直也(淑徳巣鴨)が横に並んだまま。タッチまでもつれ込んだ勝負は、100分の3秒差で決着。勝ったのは山宮で22秒72。塩田は22秒75の2位となった。

「優勝だけを考えて頑張ってきたので、今は最高の気分です。タイムは二の次で、絶対に1位を獲るんだ、という強い気持ちで最後のタッチまで泳ぎ切りました」(山宮)

女子200mバタフライは「絶対にチームでワンツーフィニッシュをしたいと思っていた」と、宮本愛海と安達愛菫の京都外大西のふたりが100mを折り返してから強さを見せる。150mのターンでは宮本がトップに立ち、そのまま2分09秒20の自己ベストを更新して優勝。安達も2分09秒81をマークして2位に入り、目標通りのワンツーフィニッシュを果たした。

「常に私を引っ張ってくれた安達さんがいてくれたからこそ、ここまで記録を伸ばすことができたと思っています。監督にも良いタイミングで声がけしていただいて、支えてもらいました。本当に感謝しかありません」(宮本)

男子200mバタフライは、昨年優勝した倉塚遼(水戸桜ノ牧)がスタートから飛び出し25秒46でターン。100mの折り返しの時点で身体ひとつ分のリードを奪う55秒25をマーク。後半も疲れを全く見せず、むしろさらにスピードに乗るようにして周囲を引き離す。結果、1分56秒57を叩き出して優勝。左手を大きく掲げて連覇を喜んだ。

「自己ベストを更新できてすごくうれしいです。日々の練習で弱音を吐かずにハードなメニューをこなしたことが良い結果につながったと思います」(倉塚)

女子200m自由形では「この記録で入ったのははじめて」と、100mを57秒31のトップで折り返した油井美波(埼玉栄)が、山﨑瑠花(近大附属)の追い上げを振り切って1分59秒89と2分を切る好タイムで初優勝。山﨑は2分00秒88の2位に入り、この種目は1年生ふたりが1位、2位を分け合った。

「とにかくうれしいレースでした。前半から攻めることができたのは良かったですが、最後はバテてしまったのは悔しさがあります。最後まで自分の良い泳ぎを維持する、という練習をしてきました。その成果が発揮できて手応えを感じています」(油井)

男子200m自由形決勝。前半から攻めるのは、400mを制した安藤陽(四條畷学園)。それに鈴木連波(日大高)、古江良(埼玉栄)が続く。100mを52秒33で折り返し、150mでそのリードをさらに広げた安藤は、ラストスパートで逃げ切って1分48秒32で、この種目でも自己ベストを大きく更新する泳ぎで今大会2冠を達成した。

「世界ジュニア選手権に出場しているメンバーに負けない、という気持ちで泳ぎました。高い目標タイムを設定して、それを意識して練習してきました。その積み重ねの成果が出ているのだと思います」(安藤)

女子100m背泳ぎの決勝は、笠原未咲(埼玉栄)が前半をひとり29秒台で折り返す。ターン後のバサロキックでさらに勢いづけるが、その横から井出柚紀(ふじみ野)が迫る。笠原と井出のタッチ勝負は、笠原に軍配が上がった。1分01秒50の自己ベストで1年生の笠原が優勝。井出は1分01秒59で2位となった。

「決勝はとにかく楽しもう、と思って臨みました。最後、抜かされずに耐え抜くことができたのは成果だと思います」(笠原)

この日最後の決勝種目である男子100m背泳ぎ決勝は、予選で自己ベストを更新した吉田琉惟(春日部共栄)が、小気味良い泳ぎでその記録をさらに超える55秒68で優勝を果たした。

「前半から積極的に入るプラン通りに泳げました。結果としてベストを更新できて、手応えのあるレースになりました」(吉田)