【男子水球】カザフスタンに勝利した日本が2大会連続5回目の優勝を果たす(第20回アジア競技大会)
大会HP:https://www.aichi-nagoya2026.org/ja/
公式リザルト:https://results.asiangames2026.org/#/discipline/WPO/schedule/daily/2026-09-20
web配信:U-NEXT
テレビ放送:TBS系列 https://www.tbs.co.jp
いよいよ水泳競技もすべての種別の競技が終わりを迎える。東京で競泳、飛込、静岡でアーティスティックスイミング、そして名古屋で水球競技が行われ、男子水球の最終日、決勝戦と順位決定戦が行われた。
予選のグループA初戦と同じ対戦カードとなった決勝戦。カザフスタン対日本の試合がスタート。
第1ピリオドの立ち上がり、センターボールを取ったのは日本。ポゼッションを1回ずつ交代したのち、ダブルエクスクルージョンのチャンスに日本の鈴木透生が狙い澄ましたシュートで先制ゴール。さらにカウンターアタックから再度鈴木がゴールを決めて、早々に2点のリード。なおもオールコートで当たる日本に、カザフスタンは前にボールを運べない。パワープレーになっても西村永遠がしっかりとセーブ。そこから日本得意のカウンターアタックでキャプテン・稲場悠介が叩き込む。カザフスタンに落ち着く暇を与えない日本は、さらに伊達清武、鈴木がシュートを決めて0対5として試合の主導権を握る。
第2ピリオドに入っても日本の機動力は変わらず。渡邉太陽がパワープレーから6点目を奪う。カザフスタンもパワープレーでチャンスを掴むが、それを西村がスーパーセーブ。さらに渡邉のゴールに、ローリー隼のペナルティシュートに浦縁至のカウンターアタック、ローリーがロングシュートを決める。さらには3度の攻撃の末に高田充がゴールを決め、森谷雄輝もセンターからゴールを叩き込む。日本の攻撃は続き、速攻から鈴木のアシストを受けた渡邉が3本目のゴール。前半終了時点で、日本はすでに13得点を挙げる。カザフスタンはこの第2ピリオドも4分経って、ようやくこの試合1点目をRUDAY Mikhailが決め、さらにRUDAYが2点目を決めるに留まる。
2対13で始まった第3ピリオド。カウンターから鈴木が14点目。カザフスタンはセンターからディフェンスを振り切ってRUDAYが3点目を挙げる。後半に入っても、なおもオールコートで当たる日本のディフェンスを崩せないカザフスタン。攻めあぐねる隙を突いて、鈴木が速攻からディフェンスを惹きつけて荒木健太がワンタッチで15点目を決める。対するカザフスタンは、センターフォワードRUDAYを使って攻め続ける。そのRUDAYは3人のディフェンスをものともせずに4点目を奪う。それでも、カザフスタンのシュートは西村が好セーブを連発してブロック。西村はなんと11セーブをマーク。しばらくの膠着はあったが、森谷雄輝が1対1を冷静に決めると、森谷はさらに2得点を挙げて3連続得点で4対18とした。
アジアナンバーワンまで、残すところはあと1ピリオド。最終第4ピリオドは、センターボールを奪った渡邉がゴール前でキープしてシュートを叩き込みピリオド内で先制。森谷はスティールからそのまま自分で持ち込んでフィニッシュ。20点目を奪う。21点目は、ペナルティシュートを荻原大地が決めた。第3ピリオド終盤から西村に代わった佐々野廉もスーパーセーブを連発し、カザフスタンにゴールを許さない。その佐々野のブロックから浦がカウンターアタックを決めて22点目。ここで日本が2連続でペナルティファウルを与えてしまい、カザフスタンが2連続得点。しかし、反対に日本もペナルティファウルのチャンスから、しっかりと足立聖弥が決めて23点目を奪取。残り1分になって、パワープレーから7点目をカザフスタンが決めるも、最後は荒木がセンターから24点目を叩き込んで試合終了。7対24で日本が勝利を収め、大会2連覇を飾った。
「カザフスタンとは本大会で2回目の対戦でしたので、手の内は分かっていました。1回目に戦ったときの反省を生かすことができて、第1ピリオドから日本らしいカウンターアタックが出せました。今回、このアジア競技大会では"圧勝する”という目標を立ててチームワークを磨くことを大事にやってきました。選手たちはその通りにプレーしてくれたと思いますし、目標通りに優勝ができたことはよかったと思います」(塩田義法監督)
「最初のピリオドをゼロ失点に抑えたことが、この試合の勝因だったと思います。全員で、自分たちのやるべきことをやろう、と試合に臨みました。自分たちが今まで積み上げてきたものが、この決勝戦だったんじゃないかと思います。ただ、自分のプレーとしては納得できるものではありません。ポイントゲッターとして、最後まで試合に残らないといけない。そこは反省しないといけません」(主将・稲場悠介)
「初めてのアジア競技大会ということもあって緊張もしていたのですが、試合を重ねるごとに緊張もほぐれてきて、自分のプレーもどんどん良くなっていきました。最終的に、この試合で5点を獲って、そして優勝できたことはとても良かったです」(この試合最多得点・森谷雄輝)
「個人的にも今大会を通して良いパフォーマンスができたので、満足いく結果に終わったとは思います。ただ、ここで終わりではありません。来年、そして再来年につなげていけるように、コンスタントに良いセービングができるようにしていきたいと思います」(この試合11セーブ・ベストゴールキーパー・西村永遠)
メダルを懸けた激しい3、4位決定戦は、ロースコアでの決着が予想される中国対イラン。序盤から激しい攻防が繰り広げられ、まずは中国が2点のリードを奪う。第2ピリオドはイランが反撃し、一時はABOLGHASEMI Aliのゴールで同点に追いつくも、中国はパワープレーのチャンスを確実に決めて点差を3に広げて前半を終える。
後半は荒れた場面もあったが中国が試合を優勢に進め、第3ピリオドでリードを5点に広げた。最終ピリオドはイランが攻めるが中国の固いディフェンスにブロックされてしまう。反対に中国はゆっくりと時間を使い、最後までリードを守って試合終了。中国が13対9で勝利し、銅メダルを勝ち取った。
韓国対香港で行われた5、6位決定戦。序盤は韓国が試合を優位に進めていくが、後半に入って香港が逆襲。第3ピリオドで点差を2に縮めると、ラスト1分で猛追して1点差に。残り数秒を残してポゼッションを奪うも、最後のシュートはキーバーに阻まれた。あと1点が遠かった香港は敗退。16対15で韓国が勝利を収めた。
7、8位決定戦は、タイとシンガポールで争われ、終始試合を優位に進めたシンガポールが着実に得点を積み重ねていき14対24で勝利。
これらの結果、男子水球の総合結果は以下の通りとなった。
優勝:日本
2位:カザフスタン
3位:中国
4位:イラン
5位:韓国
6位:香港
7位:シンガポール
8位:タイ
個人表彰はベストゴールキーパーに西村永遠、最多得点は渡邉太陽、大会MVPには中国の7番・CHEN Zhongxianが選ばれた。
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