2025.05.05 AS

【#AS】ミックスデュエットは佐藤・宮崎ペアが初の王者に輝く(第101回日本選手権水泳競技大会 アーティスティックスイミング競技)

・日本水泳連盟HP大会ページ:https://aquatics.or.jp/tournament/50324/
・リザルト:https://swim.seiko.co.jp/artistic/2025/01/jp/index.html
・日本水泳連盟公式YouTube:https://www.youtube.com/@JAQUA1924

©フォート・キシモト

若手の台頭もあり、新しい優勝者が多く誕生した第101回日本選手権水泳競技大会アーティスティックスイミング競技。3日目も新しい歴史が刻まれた。それがミックスデュエットである。

今大会、ミックスデュエットでは4ペアが出場したことで正式種目として開催され、はじめて日本選手権でミックスデュエットの表彰式が行われた。

その栄えある初の優勝は、佐藤陽太郎・宮崎華歩(ジョイフルアスレティッククラブ)が獲得した。ルーティンテーマは「山賊」。荒々しく山を駆け回る姿をイメージし、力強くスピード感のある曲に合わせたという今回のルーティンは、エレメント得点、そしてアーティスティックインプレッションでも高く評価され、259.9267ポイントを獲得した。

佐藤陽太郎・宮崎華歩(ジョイフルアスレティッククラブ)©フォート・キシモト

「優勝目指してふたりで頑張ってきたので、この結果はすごくうれしいです。今後につながる良い試合ができたと思います」(佐藤)

「テーマである山賊を演じることを意識して泳ぎ続けました。今回金メダルを獲得できたことが自信につながりました」(宮崎)

デュエットのフリールーティンでは身長差があるなかで、それを生かした演技構成を組んだ石井小夏・田中ひなの(アクラブ調布)ペアが、214.2758ポイントを獲得して初優勝を果たす。モンスターをテーマに、冒頭に持ってきたアクロバティックも成功させ、高い評価を得た。

石井小夏・田中ひなの(アクラブ調布)©フォート・キシモト

「初めて組んだペアで、まさか優勝できると思っていなかったので驚いていますが、すごくうれしいです」(石井)

「特にリフトの練習をしっかりしてきて、その成果を本番で発揮できて成功させられたことに満足しています」(田中)

今大会最後の種目は、アクロバティックルーティン。その名の通り、全チームがリフトやジャンプ、フロートなど、激しくも見応え満載のアクロバティックな演技を見せてくれた。

「ゴースト」を見事に表現し、アーティスティックインプレッションで高い評価を得た国士舘ASクラブが、166.6950ポイントで今回のアクロバティックルーティンを制覇。岩崎尽真を中心に、高さのあるアクロバティック要素を成功させたことで、会場を大いに沸かせてくれた。

国士舘ASクラブ ©フォート・キシモト

2位は京都踏水会、3位にはジョイフルアスレティッククラブが入り、表彰台に上った3チームのうち、2チームが男子選手を入れた構成であることは、日本のアーティスティックスイミングが新しい一歩を踏み出した証なのかもしれない。

アクロバティックルーティン表彰式 ©フォート・キシモト

大会最後は、日本選手権としてはじめてGALAが行われた。GALA、とは、英語で盛大なパーティーといった意味の言葉で、精巧さを求められるようになったアーティスティックスイミングの楽しさを思い出せてくれるようなエキシビションとなっている。

今回はソロ、デュエット、アクロバティックルーティンの3種目をエキシビションとして披露した日本代表チームも参加。楽しい演目が続き、観客を盛り上げてくれた。