【#競泳】梶本が800m自由形で22年ぶりの日本記録更新で歴史を動かす(第101回日本選手権)
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決勝競技はNHK BS/BS 102chにて生中継
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まさに『新世代』到来。大会3日目までに新しい世代の台頭が目立った第101回日本選手権水泳競技大会 競泳競技も最終日を迎えた。
最終日は男子50m自由形からスタート。ベテラン勢が強いスプリント種目において、元々は高いスピードを生かして個人メドレーを主戦場としていた松本周也(ヒマワリネットワーク)。昨年、50m自由形で日本記録を樹立して以降、本格的に参戦。今大会ではなんとしてもタイトルを獲得したいと望む。対するは中村克と塩浦慎理らベテラン勢。スタートを決めたのは、松本。頭半分程度前に出ると、そのリードを保ったままでフィニッシュ。21秒89で50m自由形日本選手権初優勝を果たした。
男子100mバタフライは、予選で日本学生記録を出した光永翔音(中央大学)が好調。前半から五味智信(ミキハウス/ルネサンス港南中)とともに高いスピードで飛び出していく。反対に、後半が得意な松元克央(ミツウロコ/三菱養和SS)と水沼尚輝(新潟医療福祉大学職員)、そして小方颯(イトマン東京)が一気に追い上げてくる。0秒67の間に8人がひしめき合うという大接戦を制したのは、光永だった。51秒32で初優勝を飾った。2位は松元で51秒35、3位は五味と小方が同着の51秒37で入った。

女子800m自由形。大会2日目の1500m自由形で日本記録に100分の4秒届かなかった梶本一花(枚方SS/同志社大)が、2004年4月23日、東京辰巳国際水泳場で行われた第80回の日本選手権で樹立された8分23秒68という日本最古の記録に挑む。
スタートから快調に飛ばす梶本。竹澤瑠珂(東京SC/早稲田大)や松﨑りん(早稲田大)らも食らいつくが、ターンごとに徐々にその差は広がっていく。梶本のペースは、常に日本記録とほぼ同じ。コンマ数秒の差のまま淡々と泳ぎ続ける梶本。最後の鐘が鳴り響いてのラストスパート。750mのターンでもまだ0秒5ほど遅れたままだった。ただ、OWSで鍛えた最後のスパートは健在。一気に日本記録ラインを超えると、0秒57上回る8分23秒11の日本新記録で優勝。梶本はようやく手にした日本記録保持者という称号に、右手を突き上げて喜びを表した。

男子50m背泳ぎは、100mバタフライよりもさらに混戦。1位から8位までが0秒24差というまさに横一線の争いを三浦玲央(スウィンSS)と松山陸(ガスワン)が25秒13で制し、同着優勝を飾った。3位には高校生の塩田直也(東京SC/淑徳巣鴨)が25秒15で入り、予選で平田統也(坂出伊藤SS/高松工芸)とともに更新した高校記録をさらに上回る高校新記録を樹立した。
女子50m平泳ぎの決勝。予選から30秒台をマークした鈴木聡美(ミキハウス)が、決勝でもその強さを発揮。25mを過ぎてから、加藤心冨(スウィン鴻巣/早稲田大)、斎藤千紘(セントラル目黒)を1ストロークごとに引き離していく。最後は身体半分のリードを奪い、30秒32で優勝を果たし、今大会2冠を達成した。
予選であわや日本記録樹立かという泳ぎを見せた田渕海斗(尼崎SS)に、800m自由形で日本記録を更新した今福和志(枚方SS/四條畷学園)のふたりが、どんな記録を叩き出すのかに注目を集まった男子1500m自由形決勝。
スタートから今福、田渕のふたりが日本記録を上回るペースを刻み続ける。前半の800mでは日本記録から遅れること0秒35で今福がトップでターン。田渕も今福にピタリと食らいつく。ターン前には今福が田渕を身体半分リードするも、ターン後は田渕が追いつく展開。1200mで田渕が今福を捉えると、一気に引き離しにかかり勝負を仕掛けた。今福も負けじとペースを上げるも追いつけない。300mにも及ぶロングスパートがうまくはまった田渕が、自己記録を大幅に更新する14分45秒57という世界でも十分に戦えるレベルの日本新記録で優勝を果たした。
女子50m自由形の決勝レース。スタートは横一線だったが、25mを過ぎてからスルスルと周囲から抜け出し始めたのが池江璃花子(横浜ゴム/ルネサンス)。最後まで力強さを維持した池江が24秒89で優勝を飾った。

男子200mバタフライ、200m個人メドレーを制して波に乗る松下知之(東洋大学/スウィン宇都宮)が、3冠を懸けて挑むのが男子400m個人メドレー。それを阻もうとするのは、200m個人メドレーで2位に入った小島夢貴(豊川高校)に西川我咲(東洋大学/KL春日井)。前半の200mで2分を切って入ったのは、小島。身体ひとつ分のリードを奪ったが、平泳ぎで松下が小島に並び、300mで逆転してターン。最後の自由形勝負。一気に松下が小島を引き離し、その小島に西川が迫る。ラスト50m、もう勝利は確実な松下に対し、熾烈な2位争いが続く。松下は4分06秒93で優勝。2位に入ったのは、小島。4分08秒84の世界ジュニア新記録、日本高校新記録を更新した。

今大会最終種目の女子400m個人メドレー。スタートから飛ばすのは高校1年生の佐々木珠南(ウイング八戸/八戸工大一高)と鈴木彩心(日本体育大学)のふたり。それを冷静にやり過ごし、得意の背泳ぎで佐々木を交わし、鈴木に迫ったのが成田実生(ルネサンス/明治大)。バタフライは苦手ながら、背泳ぎ、平泳ぎ、そして自由形と徐々に上がってくるのが成田の展開。思い通りのレースを見せる成田は、300mでトップに立つ。2番手には後半の強さが光る小堀倭加(あいおいニッセイ/相模原市水泳協会)。ただ、成田と小堀の差はすでに2秒5以上開いており、成田が大差を付けたままで優勝。4分35秒93のまずまずの記録だった。小堀は4分37秒83の2位、前半攻めた鈴木が4分40秒12の3位となった。
今大会を通して、新記録は24。そのうち、世界ジュニア新記録が大橋信(枚方SS/四條畷学園)の100m、200m平泳ぎと、小島夢貴(豊川高校)が出した男子200m、400m個人メドレーの4種目。日本記録がタイ記録1を含む5つ、日本学生記録が5、日本高校記録が10も誕生した。日本記録コールも1大会で5回も鳴り響くのは久しぶり。さらに22年ぶりの更新など、確実に『新世代』の到来を予感させる大会であった。
