REPORT
【競泳】800mに続いて1500mでも日本学生新記録を樹立して今福が優勝(第102回日本選手権水泳競技大会 競泳競技4日目)
大会公式HP:https://japan-swim.com
連盟大会HP:https://aquatics.or.jp/tournament/57945/
リザルト:https://swim.seiko.co.jp/index.html
予選・B決勝 LIVE:https://www.youtube.com/@JAQUA1924
決勝(NHK総合 or Eテレ)
https://one.nhk/swimming
4日間に及ぶ第102回日本選手権水泳競技大会 競泳競技の戦いも最終日。ジュニアの代表権争いは最後まで熾烈を極め、日本代表を決めている選手たちも夏に向けてしっかりと力を出し切るレースを見せてくれている。
まさに横一線のレースとなったのは、男子50m自由形。浮き上がっても横一線、レース終盤に入っても横一線。最後の最後で頭ひとつ、スッと抜け出したのは30歳の中尾駿一(テザリウム)が22秒12で日本選手権初優勝。2位は22秒15で唯一の大学生、重藤流世(イトマン近大)が22秒15で入り、松本周也(ヒマワリネットワーク)が22秒22で3位となった。

混戦の様相を呈しているのが男子100mバタフライ。実力者が揃い、その差は小さいため、まさに誰が勝ってもおかしくないレース。スタートして抜け出したのは五味智信(ミキハウス/ルネサンス港南中)で、日本記録を上回る23秒94でターン。後半、浮き上がって周囲との差をさらに広げる泳ぎを見せる五味だったが、75mを過ぎて成嶋義徳(明治大学/アクラブ堀之内)が五味に迫り、さらに松元克央(ミツウロコ/三菱養和SS)、水沼尚輝(新潟医療福祉大学職員)、光永翔音(中央大学)らも追い上げてきた。ラスト10mで成嶋が頭ひとつ出るとそのままフィニッシュ。51秒31の自己ベストで初優勝。200mと合わせて2冠を達成した。五味は51秒63の2位、3位には松元と水沼のふたりが51秒70の同着で入った。

女子800m自由形決勝。高校2年生の谷本美乃(羽衣学園高校/初芝SS)がレースを牽引。前半の400mでは身体ひとつ抜け出す積極性を見せる。後半に入ってじりじりと谷本に迫ってきたのは、小堀倭加(あいおいニッセイ/相模原市水泳協会)。600mでは谷本にほぼ並びかけ、700mで逆転、最後の100mではラストスパートで小堀が谷本に対して身体ひとつの差をつける泳ぎを見せて勝利。8分33秒16で優勝を飾り、谷本は8分34秒70の自己ベストを更新して2位に、早稲田大学の松﨑りんが8分36秒15で3位という結果であった。

男子50m背泳ぎでは、早坂亮(自衛隊体育学校)が得意のバサロキックを生かして頭ひとつ抜け出す。が、25mを過ぎて予選トップの三浦玲央(自衛隊体育学校)が並びかけ、そのまま抜き去ってフィニッシュ。予選も自己ベストを更新していたが、決勝でもその記録をさらに更新する、24秒96をマークして優勝を飾った。早坂が25秒12の2位で、こちらも自己ベスト更新。高校2年生の平田統也(坂出伊藤SS/高松工芸高校)が25秒29で、こちらは予選で更新した自己ベストタイ記録をマークして3位に入った。

女子50m平泳ぎ。自信に満ちた笑顔で入場してきた鈴木聡美(ミキハウス)。スタートから浮き上がりでリードを奪ったのは、2レーンの牧野紘子(あいおいニッセイ)。だが、25mを過ぎると1ストロークごとにグングン突き進む鈴木が逆転するとそのまま一気にリードを広げていき、30秒39で優勝。鈴木はこの種目9連覇、今大会は50m、100m、200mの3冠を達成した。2位には加藤心冨(スウィン鴻巣/早稲田大学)が31秒30で入り、牧野は31秒42の3位となった。

今福和志(枚方SS/同志社大学)と田渕海斗(尼崎SS)という新旧日本記録保持者の対決となった男子1500m自由形。先行するのは3月の日本選手権同様、今福。日本記録とほぼ同じペースで快調に飛ばす。800mの折り返しは7分52秒68と、まだまだ日本記録ペースを保つ。田渕は少しずつ遅れて苦しくなってきた。対して今福のスピードは衰えない。ターンの度に電光掲示板に表示される日本記録との差に、会場が沸き起こる。1200m手前でさすがに疲れが見えるが、粘りを見せる。会場の声援が、今福を後押しする。気力を振り絞ってスパートをかけた今福が、14分55秒04の日本学生新記録を樹立して優勝を果たした。2位は15分01秒36で田渕、3位には15分11秒80で山本大地(中央大学)が入った。

女子50m自由形決勝は、好スタートを決めた松浦百愛(中京大学)が頭ひとつ抜け出す展開。そのまま逃げ切りたい松浦だったが、神野ゆめ(ミキハウス/中京清泳会)、溝口歩優(筑波大学/セントラル藤沢)、相馬あい(ミキハウス/MEIGI ST)らが並びかける。最後はわずかなタッチ差で神野が初優勝。記録は25秒21であった。溝口が25秒25の2位、松浦が25秒29の3位となった。

大会の最後は、世界でもメダル争いを繰り広げる“新”日本のお家芸、男女の400m個人メドレー。まずは男子から。
100mのターンはバタフライを得意とする上川畑英(イトマン東京/明治大学)が55秒86でトップ。背泳ぎに入ると、今度は3レーンから西川我咲(東洋大学/KL春日井)が逆転して1分59秒74で200mをターン。平泳ぎで周囲との差を大きく広げる西川。2番手で続いたのは、得意の平泳ぎで順位を上げた山口哩駈(近畿大学/桃山学院GS)。最後の自由形勝負、西川の勝利は揺るがない。逃げる山口に迫ったのは、4レーンの高校生、沼田頼人(豊川高校)。ラスト50mで一気に追い上げていき、山口を逆転した沼田が熾烈を極めた2位争いを制した。優勝した西川の記録は4分08秒66、沼田が4分10秒29、山口が4分10秒69で、沼田と山口は自己ベストを更新する快泳だった。

女子の決勝レース。スタートから高校生の佐々木珠南(ウイング八戸/八戸工大一高)、髙山紫妃(スウィン大宮/武南高校)ら飛び出すも、100mのターンでは成田実生(ルネサンス/明治大学)が1分02秒22でトップ。背泳ぎが得意な成田は、ここから周囲を引き離しにかかる。平泳ぎでリードを大きく広げた成田が、最後まで全く危なげないレース展開を見せて4分35秒16で優勝を果たす。2位争いは熾烈。平泳ぎで4人が並んでターンした後、自由形でのスパート合戦。ラスト50mで抜け出したのは3レーン小堀。800m自由形の疲れをものともせず、4分40秒75で2位を勝ち取った。4分41秒93で3位に入ったのは、長岡海涼(中京大学)であった。

Pick up
ピックアップ
バックナンバーはこちら





































