2026.05.25

競技会報告

第2回 関西・中部支部対抗水泳競技大会 実施報告

執筆者:学生委員会関西支部 田畑 直紀

大会公式HP ⇒ https://dualmeet.swim-kansai.com/
大会公式Instagram ⇒ https://www.instagram.com/dualmeet_kansaivschubu/

学生水泳における中部支部および関西支部の競技力向上を図り、支部の垣根を越えて切磋琢磨し、共に成長していくことを目的として昨年創設した「関西・中部支部対抗水泳競技大会」は、第2回大会を迎えた。本大会の企画趣旨にご理解を賜り、大会開催に多大なるご支援を賜りました本連盟関係者の皆さま、一般社団法人滋賀県水泳連盟の皆さま、ご後援を賜りました草津市教育委員会さま、ご協賛を賜りましたデサントジャパン株式会社さま、日本文化出版株式会社さま、ミズノ株式会社さま、一般社団法人日本マスターズ水泳協会さまに、心より御礼申し上げます。

第2回大会では、「その一瞬、支部の誇りへ ~しぶきで刻む、勝利のベスト~」を大会スローガンとして掲げ、選手一人ひとりが自己ベストに挑戦する姿勢を一層重視した大会運営を行った。本スローガンのもと、各レースにおいては支部の誇りを背負いながら記録に挑む姿が随所に見られ、大会全体として高い緊張感と熱量に包まれるものとなった。

大会結果としては、関西支部が3,800点、中部支部が3,392点を記録し、関西支部が連覇を飾った。両支部の意地と誇りを懸けた対抗戦は終始白熱した展開となり、競技会としての魅力が一層高まった。
記録面においては、大会新記録26、関西学生新記録3が樹立されたことに加え、学生タイ記録1が記録されるなど、極めて高い水準の成果が見られた。特に学生タイ記録の誕生は、本大会の記録水準の向上を示すものであり、本大会のステップアップを感じることができた。

本大会に向けては、関西支部のみならず中部支部においても大会前に合同練習会や合宿が実施され、支部単位での強化が図られた。こうした事前の取り組みにより、選手同士の競争意識や連帯感が高まり、本大会におけるパフォーマンス向上につながったものと考えられる。大会当日においても、チームの垣根を越えて互いに刺激し合う姿が見られ、支部対抗という形式の意義がより明確に示された。

また、本大会の企画・準備に当たっては、出場校指導者からの意見も収集し、その内容を大会運営に反映した。選手強化・育成の最前線で活動する指導者の視点を取り入れることで、より選手が記録に挑戦しやすい仕組みや取り組みを構築することができ、大会の完成度向上につながった。大会を重ねる中で、本大会の趣旨への理解が広がり、関係者とともに大会を育てていく流れが生まれている点は重要な成果のひとつと考えている。

「自己ベストへの挑戦」という理念を具体的に後押しするため、自己ベスト更新、新記録樹立、インカレ標準記録突破に対する得点加算制度を導入した。その結果、全体で19.6%(411本)の自己ベスト更新が見られ、競技全体として積極的に記録に挑戦する姿勢が顕著に表れた。支部別では関西支部が22.5%と高い更新率を記録し、選手層全体での底上げが見られた。一方、中部支部はトップ選手が力を見せ、決勝競技での上位の多くを占めるなど、トップ層の競技力の高さを示した。

加えて、本大会では競泳における支部単位での強化やチームの垣根を越えたレベルアップの流れを、水球競技にも波及させることを目的として水球競技をエキシビションとして実施した。また、SNSを活用した情報発信や大会公式グッズの作成・販売を行い、大会の認知度向上およびブランディングにも取り組んだ。

競技運営においては、学生委員会出身の若手を中心とした競技役員編成を行い、次代の大会運営を担う人材の育成にも取り組んだ。実践の場を通じて経験を積む機会を創出することで、将来的の学生水泳を支える人材育成にも継続的に取り組んでいきたい。

さらに本大会では、競技レベルの高さに加え、選手がインカレとは異なる雰囲気の中で、よりリラックスしながらも前向きに競技へ臨む姿が多く見られたことも特徴的であった。勝敗や記録への緊張感を保ちつつも、互いに声を掛け合いながら楽しそうにレースへ向かう様子は、本大会が単なる競技会ではなく、選手にとって新たな挑戦意欲を引き出す場として機能しつつあることを感じさせてくれた。

これらの取り組みにより、本大会は第1回大会で掲げた理念を継承しつつ、制度面・運営面の両側面において着実に進化を遂げた大会となった。選手が自己ベストに挑み続ける姿、そして支部の誇りを胸に競い合う姿は、本大会の価値を象徴するものである。今後は、本大会を継続的な強化の場としてさらに発展させるとともに、インカレ・全国公へとつながる重要な競技会として本大会が学生水泳の発展に寄与し、持続的に成長していくことを目指していきたい。

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