2026.09.02

合宿報告

第20回アジア競技大会(名古屋/2026)日本代表選手事前合宿報告書

執筆者:安田千万樹

1. 名 称:第20回アジア競技大会(名古屋/2026)日本代表選手事前合宿
2. 期 間:派遣期間 2026年6月19日(金)~6月28日(日)                        
3. 場 所:(前半)2026年6月19日(金)~6月23日(火)インフロニア草津アクアティク
スセンター
       (後半)2026年6月24日(水)~6月28日(日)Asue大阪プール   
4. 目 的:強化合宿
5. 参加者 
コーチ
安田千万樹(鳥取県地域社会振興部スポーツ課)
馬淵崇英(滋賀・立命館ダイビングクラブ)
金戸恵太(セントラルスポーツ株式会社)
徳本奈保美(一般財団法人大阪水泳協会/大阪水泳学校) 

選手
坂井丞(ミキハウス)
伊熊扇李(日本体育大学)
須山晴貴(かばはうすホールディングス株式会社)
玉井陸斗(滋賀・立命館ダイビングクラブ/立命館大学)
大久保柊(昭和化学工業株式会社/東京スイミングセンター)
西田怜雄(岡三リピック株式会社/大阪水泳学校)
山田周汰(岡三リピック株式会社/大阪水泳学校)
三上紗也可(鳥取県庁)
金戸凜(東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社/セントラルスポーツ)

トレーナー
鳥飼達也(マルイチフィールド)     
合計14人
  
目的達成度(結果と反省):
32年ぶりに自国開催となる今年のアジア競技大会。2028年のロサンゼルス五輪へ向けても弾みとなる重要な機会と位置づけている。6月19日から28日の10日間、アジア競技大会日本代表選手団の事前合宿を、インフロニア草津アクアティクスセンターおよびAsue大阪プールで実施した。

今回の代表チームは厳しい選考基準を突破し選出された精鋭。出場する全種目でメダル獲得が期待できる過去最強の布陣だと自信を持っている。しかしアジア諸国との力は拮抗し、どの種目も失敗は許されない熾烈な戦いが予想される。また、自国開催となる今年の大会では、地の利を生かし有利に展開できるメリットがある反面、例年以上のプレッシャーに晒されるため、重圧に打ち勝ち、最大限のパフォーマンスを発揮できる精神力を身につけることが鍵となる。

そこで、今回の合宿では、チームビルディング及び技術面の確認に加え、国際舞台で力を発揮するためのメンタル強化を目的として、日本代表「JAPAN」での国内競技会参加を試みた。ナショナルチームとしては初の取り組みであり、その効果も未知数であったが、所属で出場する場合と日本代表として出場する場合とでは心理的負荷が異なることは間違いないと考え、国際競技会に向けたメンタル強化に資すると判断し実施した。

合宿を実施したのは6月下旬、どの選手も強化途中の段階にあり演技の質は十分とは言えなかったが、代表として負けや失敗がゆるされない立場での出場は、通常とは異なる緊張感をもたらし、選手にとって貴重な実践機会となった。また、この取り組みにより日本代表としての自覚を高め、自ら大会運営にも積極的に関わるなど、日ごろの感謝を行動で示す誇りある行動にもつながったことも成果として挙げられる。また大会初日には、アジア競技大会代表選手団の紹介時間も設けていただき、代表としての使命感の向上にもつながった。

一方で、合宿直前の怪我により十分なトレーニングを積めず、思うような演技ができなかった
選手や出場を断念せざるを得なかった選手もおり、先行きに不安を残す状況も見られた。ベタラ
ン選手が占める今回のチームは、古傷を抱える選手も少なくなく、本番までのコンディション調
も大きな課題となっている。

アジア圏では飛込競技に取り組む国が着実に増え、アジア競技大会の参加国も増加している。
他国の強化体制も勢いを増しており、日本チームが上位に進むことは以前より難しくなっている。
今回の日本選手団の事前合宿は1度のみ。十分な強化機会を確保できなかった分、今後は所属で
の強化に委ねるほかない。現状維持にとどまらず、個々で演技の精度向上に向けた取り組みが必
要である。合宿で得た学びを生かし、技術面・メンタル面の両方で工夫を重ねながら、本番に向
かって着実に強化を図っていくことを期待したい。

最後に、合宿実施にあたり、近畿水泳連盟様、滋賀県水泳連盟様、大阪水泳協会様、インフ
ロニア草津アクアティクスセンター、Asue大阪プールの関係者各位には、多大なるご尽力とご
協力を賜りましたことに深く感謝申し上げ、ここに報告とする。    

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