2026.09.02

その他報告

アーティスティックスイミング クラウドファンディング報告

執筆者:AS委員 福田 千紗

2026年3月から4月にかけて、アーティスティックスイミング日本代表「マーメイドJAPAN」はクラウドファンディングを実施し、多くの皆様のご支援により、目標額500万円を上回る6,069,525円を達成することができた。ご支援いただいた皆さまには、心より感謝申し上げたい。

「世界で戦う選手たちを、もっと多くの人に応援してもらいたい」。

そんな思いから始まった挑戦である。現在、アーティスティックスイミングの世界では競技の高度化が進み、世界のトップで戦うには、専門分野の指導者の招聘や国際大会への継続的な参戦が欠かせない。一方で、渡航費の高騰などにより、強化や国際大会への派遣を取り巻く経済的な課題は大きい。そこで、マーメイドJAPANの強化と国際大会への挑戦を支える新たな形として、本プロジェクトを立ち上げることとなった。

準備は試行錯誤の繰り返しであった。先行して実施されていた水球の取り組みを参考にしながら、企画や目標設定、クラウドファンディングページの制作、グッズ製作、SNSやメディアを通じた情報発信など、一つひとつ手探りで進めた。資金調達だけでなく、アーティスティックスイミングの魅力や選手たちの挑戦を広く知ってもらうことも目指した。

公開後は、多くの支援とともに温かい応援メッセージが寄せられた。選手やスタッフにとって、それらの言葉は大きな励みとなり、「自分たちは多くの方に支えられている」という実感につながった。

日本選手権では、リターンとして選手との交流会やバックステージツアーを実施した。サイン会や写真撮影は好評で、「次回も企画してほしい」という声も寄せられた。バックステージツアーでは、フォトスポットでオリンピアンと写真撮影したほか、プールサイドで水中カメラやステージの裏側を見学し、ミックスゾーンではインタビュー体験もしていただいた。オリンピアンと気軽に話しながら、競技ルールやプールサイドの様子を聞けたことを喜ぶ声もあり、普段は見ることのできない大会の舞台裏を通して、競技をより身近に感じていただく機会となった。限定グッズや記念品も好評であり、こうした体験型のリターンが、支援者と選手をつなぎ、競技をより身近に感じてもらう機会となった。

今回の取り組みを通じて、マーメイドJAPANには新たな応援の輪が生まれた。選手、スタッフ、OG、関係者が同じ目標に向かって発信することで、チームとして競技の魅力を伝える意識も高まった。

また、支援者との交流を通じて、競技を「見てもらう」だけでなく、「一緒に応援してもらう」ことの大切さを改めて実感した。一方で、情報発信や広報については課題も残った。公開後だけでなく、準備段階から継続的に情報を届け、支援が選手の力にどうつながるのかを分かりやすく伝えることの重要性を学んだ。

いただいたご支援は、マーメイドJAPANの強化費として大切に活用していく。そして、代表選手が世界の舞台で挑戦する姿は、次世代を担う若い選手たちの夢にもつながる。今回生まれた応援の輪を一過性のものにせず、日本のアーティスティックスイミングの未来へつないでいくことが、このクラウドファンディングでいただいた大きな贈り物に応えることであると考えている。感謝を胸に、マーメイドJAPANはこれからも世界への挑戦を続けていく所存である。

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