2026.09.02

競技会報告

OWSオーシャンズカップ2026 大会報告

執筆者:OWS委員会 森川尚彦

開催日:令和8年6月20日(土)・21日(日)
開催地:千葉県館山市・北条海岸
エントリー数:
• 男子10km:33人/女子10km:11人
• 男子7.5km:12人/女子7.5km:7人
• 男子5km:50人/女子5km:33人
• 男子2.5km:3人/女子2.5km:3人

海や川、湖など、レーンで仕切られていない自然の水域を舞台に身一つで挑むオープンウォータースイミング競技。厳しい環境で競技が行われることが本競技の魅力の一つである。選手にはプールとは異なり、波や潮の流れ、天候の変化に対応する高い技術が求められる。一方で競技役員には、公平・公正な運営とともに、万全の安全管理が求められる。

昨年の「OWSオーシャンズカップ2025」は強風のため中止という苦渋の決断を強いられ、2025年10月の「第101回日本学生選手権水泳競技大会OWS競技」も日程短縮を余儀なくされた。

大会に向けて準備を重ねてきた選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、今年度は昨年度の課題を踏まえ、実行委員会において荒天時の競技運営シミュレーションを繰り返し実施した。また、従来は天気予報が発表される大会2週間前頃から行っていた荒天時に関する情報の発信について、今回はエントリー時から荒天時スケジュール案を案内した。情報発信ツールについても、連盟公式HPや各種SNSに加え、国民スポーツ大会や飛込競技等で実績のあるLINEでのチャネルを新たに導入した。

これらの備えが無駄に終わることを願っていたが、大会2週間前から梅雨前線や低気圧の影響により大気が不安定になるという天気予報が発表された。大会1週間前から協議を重ね、予報精度が高まった6月18日の気象・海象データを基に検討した結果、2日目は強風により安全な運営が困難と判断し、6月20日(土)に1日のみで開催することを決定した。事前のアナウンスが奏功し、大きな混乱は避けられたが、監督者会議で寄せられた意見については今後の改善に生かしていきたい。

また、今大会からは、参加選手の負担軽減に向けた新たな施策も開始した。 従来、エントリー時には競泳と比べて多くの書類提出を選手・関係者に求めており、受付時にも水着や装飾品、OWS特有の手足の爪のチェックについては紙を利用して確認を行っていた。
今回は、選手がスマートフォン等に表示したQRコードを提示するだけで各種チェックを完了できるシステムを導入した。DX化の推進により、選手の負担軽減とペーパーレス化による環境負荷低減を図っている。将来的には、ADカードを活用したスムーズな選手受付の実現に向け、改良を進めていく所存である。

さらに、本大会における大きな進展として、大会運営を支援するスポンサー企業の参画が挙げられる。6月に当連盟のオフィシャルパートナーに就任された大正製薬さまには「OWSオーシャンズカップ2026」の大会トップスポンサーとして、また極東証券さまには大会スポンサーとして多大なご支援をいただいた。

大正製薬さまには会場内にドリンクブースを開設いただき、アンチ・ドーピング認証を取得している「リポビタンD」「リポビタンウォーター」「リポビタンアイススラリー」などを選手、監督、コーチおよび大会関係者にご提供いただいた。また表彰式では、大正製薬さま・極東証券さまにプレゼンターとしてもご登壇いただいた。

本大会は天候の影響により大幅なスケジュール変更を余儀なくされたものの、多くの方々の支えによって成功裏に終了することができた。大会の準備・運営に尽力いただいた競技役員、実行委員会、千葉県水泳連盟、日本ライフセービング協会、館山市、クラブ関係者、コーチ、そして選手の皆さまに深く敬意と感謝を申し上げたい。また、ご支援を賜った大正製薬さま、極東証券さまには重ねて御礼申し上げる。

終わりにあたり、本大会で選考された日本代表選手の「2026年OWS世界ジュニア選手権」(開催地:アルゼンチン・サンタフェ/開催期間:2026年9月3日〜6日)での大いなる健闘と活躍を祈念する。

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