2025.09.13 競泳

【#競泳】100mバタフライの平井をはじめ5種目で大会記録を更新(第79回国民スポーツ大会 水泳競技)

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第79回国民スポーツ大会、『わたSHIGA輝く国スポ2025』の会期前競技として行われている水泳競技も、残すところあとは競泳競技と飛込競技の2競技を残すのみとなった。

競泳競技は初日の予選から新記録が誕生。女子100mバタフライの予選で前半から独泳となった平井瑞希(神奈川大学)は、後半もそのスピードを緩めることなくフィニッシュ。56秒97の大会記録を更新。決勝ではその記録をさらに上回り、56秒70で新記録を更新して圧勝した。

「自己ベストに届かなかったものの、この夏の大会でいちばん速く泳げたのは収穫でした。身体全体で大きく泳ぐことを意識していました。まだ前半のスピードが出ていないので、もう一度前半から上げられるように練習します」(平井)

成年女子400m自由形の決勝。この大会最初の決勝種目で、静岡県の望月絹子が悲願の優勝を果たす。スタートから前に出る難波未夢(奈良県)に食らいつき、200mで逆転。そこからは少しずつ差を広げていくようにしてレースを展開。ラストスパートで岡村梨香(東京都)が追いかけてきたが、それを振り切り4分09秒21の大会新記録で逃げ切った。

「この大会で引退しようと思っていました。最後のレースで優勝、そして大会記録を出すことができてとても幸せです。ずっと2位ばかりのレースが多かったのですが、大好きな静岡県を背負ったこの大会で、私を支えてくれた多くの方々の前で優勝できて少しは恩返しができたかなと思います。本当に、最高のレースになりました」(望月)

続く成年男子400m自由形は、種目は違えど世界水泳選手権メダリストの村佐達也(愛知県)、松下知之(栃木県)らを抑え、田渕海斗(神奈川県)が前半からレースの主導権を握り、最後までトップを譲らず3分46秒22の大会新記録で優勝。村佐は3分47秒63の2位、松下が3分48秒11の3位に入った。

「この日のために練習してきました。優勝ができて本当にうれしいです。予選からとても調子が良かったので、決勝もいける、と思っていました」(田渕)

成年男子200m個人メドレー決勝は、スタートから牧野航介(神奈川県)、西川我咲(愛知県)、寺門弦輝(千葉県)の世界水泳選手権代表組が接戦に。寺門が100mで一度はトップに立つも、平泳ぎで寺門、西川を引き離した牧野が最後の自由形でもスピードに乗った泳ぎを披露。自己ベストを大幅に更新する1分55秒85の自身もビックリの大会新記録で優勝を飾った。

「タッチして掲示板を見た時に1分55秒という記録が見えて、本当に驚きました。ずっと55秒台を出せる練習はしてきていたのに、なかなか出せないレースが続いていました。それがようやくこの大会で出せた、という感じです。レース前は手が震えるくらい緊張していたのですが、僕はそれくらい緊張していたほうが良いのかもしれません」(牧野)

記録ラッシュの成年区分の選手たちに負けじと気を吐いたのは、少年男子Bの男子100mバタフライ決勝で優勝した河井一桜(神奈川県)。スタートから一気に飛び出して、ひとり24秒台でターン。後半もさらに周囲との差を広げるようにしてフィニッシュし、52秒75と、従来の記録を0秒70も更新する大会新記録で優勝を果たす。

「この種目で勝つのは絶対に俺だ、という強い気持ちを持って臨みました。神奈川県のチームの応援も僕を後押ししてくれました。優勝できてすごくうれしいです」(河井)

少年B女子100m自由形は、佐々木悠乃(神奈川県)と佐々木珠南(青森県)、油井美波(埼玉県)の3人がそれぞれ100分の1秒差という大接戦を演じる。この勝負に勝利したのは、佐々木悠乃。56秒14で優勝を果たす。100分の1秒遅れて56秒15の2位が佐々木珠南、そして56秒16の3位が油井という結果であった。

少年B男子100m自由形では、「予選で力を抜きすぎた」と正直に話した平田統也(香川県)が、スイムオフを経てこの日3本目のレースで50秒22で優勝を飾った。

少年A女子200m背泳ぎでは埼玉県の井出柚紀が後半の強さを見せつけるようにして、2位以下を一気に引き離して2分10秒94で優勝を果たす。

少年A男子200m背泳ぎは、個人メドレーを主戦場にする小島夢貴(愛知県)が、前半で2位以下に2秒近くの大差を付けるレース展開を見せる。後半も失速するどころか加速するようにしてさらに差を広げ、最終的には大会記録に迫る1分56秒70で勝利を収めた。

成年女子200m個人メドレーの決勝は、この種目の世界水泳選手権ファイナリストである成田実生(東京都)が、安定した実力を見せて2分10秒71で優勝を飾る。

少年B女子100mバタフライの決勝は、前半こそ石塚宇海(東京都)とほぼ並んでターンしたが、後半にその石塚を引き離すようにしてフィニッシュした奥田真由(三重県)が58秒84で優勝した。

成年男子100mバタフライでは、世界水泳選手権代表の松元克央(千葉県)、水沼尚輝(新潟県)らを抑えて、専門外ながら五味智信(神奈川県)が高いスピードを発揮。自己ベストを更新する51秒35で優勝を勝ち取った。

少年A女子200m平泳ぎでは、この種目でインターハイを制した中澤心暖(茨城県)の追撃を振り切り、石川真菜(神奈川県)が2分26秒03で優勝を飾った。

2分06秒台の自己ベストを持つ大橋信(大阪府)が出場する、注目の少年A男子200m平泳ぎ。その実力通りの泳ぎを大橋が見せる。前半の100mを1分01秒01で折り返すと、ターン後からさらに加速するようにテンポが上がっていく。ラスト50mはさすがに疲れが見えたものの、2分07秒43というハイレベルな記録を叩き出して優勝を果たした。

少年B女子4×100mフリーリレーでは、東京都の中学3年生、藤原洵が第1泳者で55秒79という好タイムを叩き出してトップに立つ。第2泳者の保村咲那、岸上遥香、そして油井らで繋ぎ1位でフィニッシュ。大会記録に迫る3分46秒67で優勝する。

少年B男子4×100mフリーリレーは、第2泳者で大阪府がトップに立ち、そのまま優勝。第1泳者の川原幸汰朗は51秒43、荒金亮汰は50秒40、川村誠吾が50秒95、そして川浦瑛大が50秒06とハイレベルな4人で繋ぎ、3分22秒84と大会記録に迫る泳ぎを見せた。

少年A女子4×100mフリーリレーは大阪府、東京都、埼玉県の三つ巴の戦いに。序盤、東京都の福岡由唯が55秒60がトップで繋ぎリード。東京都が第3泳者までトップをキープするも、アンカーで埼玉の髙山紫妃、大阪の奥綾香が猛追。ラスト25mで逆転すると、最後は髙山が抜け出してフィニッシュ。埼玉県が3分44秒96で優勝。大阪府が3分45秒22の2位、東京都は3分46秒16の3位となった。

この日を締めくくるのは、少年A男子4×200mフリーリレー。第1泳者の沼田頼人でトップに立った愛知県。続く三浦大志、松山育、小島夢貴ら豊川高校のメンバーで繋ぎ、最後までトップを譲ることなく優勝。記録は大会記録にあと100分の2秒に迫る、7分16秒32というハイレベルな記録であった。