【#競泳】初日を大きく上回る9個の大会新記録が樹立(第79回国民スポーツ大会 水泳競技)
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第79回国民スポーツ大会、『わたSHIGA輝く国スポ2025』の競泳は2日目。初日に5つの新記録が誕生したが、2日目はそれを超える9つのレベルの高い大会新記録が誕生した。
少年A女子400m個人メドレーは、髙山紫妃(埼玉県)が背泳ぎでトップに立つと、そのまま平泳ぎ、自由形と2位以下との差を広げてフィニッシュ。4分38秒08と自己ベストを大きく更新する大会新記録で優勝を果たした。

成年男子100m自由形では、好調の松本周也(静岡県)が前半を22秒96のトップで折り返す。0秒5ほど遅れて村佐達也(愛知県)と松元克央(千葉県)が追いかける展開。ラスト25mあたりから徐々に村佐が松本との差を詰め、最後は並んでタッチ。48秒43の大会新記録を樹立して優勝を勝ち取ったのは村佐だった。100分の2秒差の48秒45で松本が2位、松元は48秒94の3位となった。

少年B男子100m背泳ぎは、初日の100m自由形を制した平田統也(香川県)が、周囲を全く寄せつけることのないレースを展開。ひとり55秒台をマークする、55秒13の大会新記録で優勝を果たし2冠を達成した。
少年A男子100m自由形では、成年に負けじと好記録が誕生。初日の4×200mリレーの第1泳者として200mでも好記録を出していた黒田一瑳(北海道)が、自信に満ちあふれた泳ぎを披露。「細かいことは考えずに、自分の全力を出し切ろう」と、前半を23秒46で折り返すと、後半も失速することなく泳ぎ切り、48秒87の大会タイ記録で優勝を飾った。

少年B男子50m自由形は予選から新記録が誕生。正木海翔(東京都)が予選で23秒13の大会記録を樹立すると、決勝でもその記録を更新。自己ベストにはわずか100分の1秒届かなかったものの、23秒07の大会記録で優勝を果たした。

成年女子100m平泳ぎは、ベテラン鈴木聡美(福岡県)が魅せる。前半から2位以下を大きく引き離す30秒44で折り返すと、後半もテンポが衰えず、スピードも増していくように見えるほどの泳ぎを披露。電光掲示板には「自分がいちばんビックリしています」という1分05秒53の大会新記録、そして自己ベストをさらに更新して優勝を勝ち取った。

少年B男子4×100mメドレーリレーの決勝。第1泳者は香川県の平田がトップで引き継ぐも、第2泳者の平泳ぎで山﨑隼翔が1分01秒41という好タイムで泳ぎ東京都が逆転。バタフライは平山悠が53秒64で引き継ぎトップをキープ。ただ、後ろから神奈川県が迫る。バタフライで優勝した河井一桜が52秒32で引き継ぎ、その差を0秒21にまで詰めてラスト自由形勝負。50mを制した正木が逃げを打つも、神奈川県の山田将大も食らいつく。後半、疲れが見えた正木を山田が逆転。ラップで49秒98という好タイムで泳ぎ、神奈川県が3分42秒49の大会新記録で逆転優勝を果たした。東京都も破れはしたものの3分42秒64と、従来の大会記録を上回るという好レースだった。

成年女子4×50mフリーリレーは、神奈川県と東京都が一騎打ち。第3泳者までトップだったのは、神奈川県。ただ東京都との差はわずか0秒09とほぼ同時。アンカー勝負となったこのレースを制したのは、東京都。アンカーの池江璃花子が神奈川県を逆転し、1分39秒84の大会新記録で東京都が優勝を飾った。

少年A男子400m個人メドレーは、初日に200m背泳ぎを制した小島夢貴(愛知県)が、専門とするこちらの種目でも優勝。前半を2分00秒62で折り返すと、平泳ぎ、自由形でも全く他を寄せつけることなくフィニッシュ。4分11秒16で優勝して今大会個人2冠を達成。

成年女子100m自由形は、平井瑞希(神奈川県)、松本信歩(東京都)、神野ゆめ(愛知県)の3人が前半からほぼ横一線の大接戦。後半、神野が少し遅れるなかで平井と松本が抜け出し、最後はタッチ差で平井が54秒87で優勝。松本は54秒97の2位、神野が55秒23で3位となった。

少年B女子100m背泳ぎは、インターハイを制した笠原未咲(埼玉県)が今大会でも強さを見せ、前半を一人30秒を切る記録でターン。後半も小気味良いテンポで泳ぎ切り、1分01秒02で優勝を果たした。

少年A女子100m自由形は、予選から55秒台と好調の榎本裕月(和歌山県)が、後半に追い上げてきた福岡由唯(東京都)の追撃をかわして逃げ切り勝利。記録は55秒45、福岡は55秒69で2位となった。

成年女子100m背泳ぎは、インカレで出した自己ベストをさらに更新する泳ぎを見せた長岡愛海(山形県)が優勝。前半から積極的に攻めていき、1分00秒26というタイムをマークした。

成年男子100m背泳ぎでは、こちらもインカレを制した竹原秀一(福岡県)が「53秒には届かず残念」と良いながらも、54秒09と安定した強さを見せて優勝を飾った。

少年B女子50m自由形は、全国中学を制した歌代咲彩(新潟県)が今大会で自己ベストを更新。高校生たちを抑えて25秒81で優勝を飾った。

少年A女子200mバタフライでは、インターハイに続いて宮本愛海(京都府)が優勝。前半から積極的に攻めていき、後藤結愛(栃木県)の追い上げを振り切って2分10秒13で勝ちきった。

少年A男子200mバタフライを制したのは、こちらもインターハイ覇者の倉塚遼(茨城県)。前半をひとり55秒台で折り返すと、後半も全くテンポの落ちない泳ぎを披露。1分56秒88と、2位以下に2秒以上の差を付けて優勝を果たす。

成年男子100m平泳ぎは最後までほぼ横一線。27秒78のトップで折り返したのは深沢大和(神奈川県)。その後ろから、28秒台でターンした谷口卓(東京都)、花車優(香川県)に渡辺隼斗(広島県)らが追い上げてくる。まさに大接戦のこのレースをわずか100分の1秒差で制したのは、谷口だった。記録は1分00秒01。2位の深沢は1分00秒02であった。花車は1分00秒14の3位に入った。

少年B女子4×100mメドレーリレーは、貫洞友里杏から引き継いだ黒崎なる美が一気に周囲を引き離す1分08秒63で泳ぎトップに立った東京都がそのまま優勝。貫洞は1分02秒60、バタフライの石塚宇海が58秒97、鯨井あぐりは56秒76というタイムでそれぞれ泳ぎ、4分06秒96というタイムをマークした。

成年男子4×50mフリーリレーは大接戦だったが、東京都のアンカーの関海哉が抜群の引き継ぎテクニックを見せて身体半分抜け出してフィニッシュ。中村克が22秒12、市川光太が22秒09、チーム唯一の大学生北川凜生が22秒06で引き継ぎ、関が21秒98で繋ぎ、1分28秒25と大会記録に迫る好記録であった。
