【OWS】男女ともタッチ差の決着となった10kmは女子が梶本、男子は南出が勝ちきった(第102回日本選手権水泳競技大会)
大会HP & リザルト:https://aquatics.or.jp/tournament/58181/
LIVE配信(予選・決勝):https://www.youtube.com/@JAQUA1924
来年、ハンガリー・ブダペストで開催される世界水泳選手権2027の選考会を兼ねた、第102回日本選手権水泳競技大会 OWS競技が、千葉県・館山市北条海岸で開幕を迎えた。
1週間前には世界記録も飛び出した第68回日本選手権(25m)水泳競技大会が行われ、そちらに出場していた選手も何人かがこちらにエントリー。長距離を戦う上で、デュアルスイマーというスタイルが日本にも普及してきた証でもある。
この日はメインの10kmが行われ、男女とも最後まで誰が勝つか分からないような、大接戦となった。
女子はノックアウトの世界女王となった梶本一花(大林組/野尻湖游泳会)と、パンパシフィック水泳選手権ではその梶本に先着した蝦名愛梨(ミキハウス)、そして200mバタフライの代表としてパンパシフィック水泳選手権、アジア競技大会の2大会を戦った奥園心咲(枚方SS/立命館大学)の3人が、早々に飛び出す。4番手以降は、すでに1周目を終えた時点で20秒もの差がついた。あとは、誰が勝つか。
少し苦しいのは奥園。梶本、蝦名はほぼ横並びのまま。いつ仕掛けるかを伺い合う。中盤を過ぎても変わらずだったが、レースが動き始めたのは6周目を終えてから。奥園が、ふたりについていけなくなった。最終周回に入るところで約20秒もの差がついてしまった。そしてここまでペースが変わらないふたりは、最後の周回に入ってから、ブイを回るごとに抜け出す様子をうかがうも、大きなきっかけにはならず。結局、最後の直線に入ってもその差は変わらず。スパートをかけても、変わらない。フィニッシュゲートが見えて、少し出たのは梶本か。蝦名も最後の力を振り絞るが、わずかに及ばず。梶本が1時間59分49秒6で2年ぶりの優勝を果たした。蝦名はわずか0秒3差の2位。途中で遅れて単独泳となった奥園が約1分差の3位に入った。
「ホッとした気持ちがいちばんです。また世界に挑戦できることが、うれしいです。スパート勝負に持ち込む展開が得意なので、いかにその土俵に持ち込むかを考えて泳ぎ、最後に勝ちきるレースができてよかったです」(梶本)
一方の男子は、約10人ほどで先頭集団を形成。そのなかで、積極的に先頭を泳ぐのは辻森魁人(日本大学)と今福和志(枚方SS/同志社大学)のふたり。互いに順位を入れ替えながら、先頭集団を引っ張っていく。苦しい中盤で、今福、辻森が少しペースを挙げて抜け出したい様子を見せることによって、先頭集団が少しずつ縦長になりばらけ始める。だが、思うように離れてくれない。最終周回のスパート勝負にまでもつれ込んだ男子の優勝争い。ここで満を持して飛び出してきたのが、南出大伸(木下グループ)である。今福、辻森は中盤の仕掛けによって、体力が奪われてしまったか、苦しい展開になるも何とか粘る。南出、今福、辻森に、6月のオーシャンズカップを制した内村弥路(中京大学/スウィンみよし)が上がってきた。ラスト100m、再度今福が南出に並びかける。すると、南出を挟んで反対側から一気に並びかけてきたのが、内村である。この3人がまさに横並びのままタッチ。怒濤の競り合いを制したのは、南出だった。1時間53分27秒8で2連覇を達成して雄叫びを上げる。2位は写真判定の末に内村が0秒3差で勝ち取り、その内村に0秒3差で今福が3位となった。
「最後のスパート勝負、というのは自分が得意な展開なので、勝てるという強い気持ちを持って泳ぎました。日本選手権の優勝はうれしいです。でも、世界で戦うには足りないところが大きいと思うので、しっかりとトレーニングを積みたいと思います」(南出)
Pick up
ピックアップ
バックナンバーはこちら















