【#競泳】世界に挑んだ200m個人メドレーで松下が6位、牧野が8位入賞を果たす(世界水泳選手権2025/シンガポール)
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大会後半戦スタートとなる5日目を迎えた世界水泳選手権2025/シンガポール。
準決勝で驚異的な世界記録をMARCHAND Leonが叩き出した男子200m個人メドレー決勝。日本は松下知之と、準決勝9位だったが急きょ繰り上がりで決勝レースを泳ぐことになった牧野航介のふたりが出場。
「調子を上げて決勝では55秒台を目指す」松下は、予想通りの前半からハイペースのレースに食らいつき、100mの折り返しでは54秒58の5番手と良い位置につける。後半、平泳ぎから勝負を仕掛けたいところだったが、思うようにスピードに乗れない。準決勝とあまり変わらないペースに落ち着いたままフィニッシュし、1分57秒52の6位入賞となった。

「平泳ぎや自由形については、タイム的にも自分の感覚としてもあまり伸びていない印象があって、結果としても非常に悔しい部分があります。力が入り過ぎてしまったこともあると思います。決勝に向けて、自分の泳ぎを作り切れていなかったのかな、と。400mは自分が最も得意とする種目ですから、プライドを持って臨みたい」(松下)
このレースの「25分前に急に言われました」と、急きょFOSTER Carsonが棄権したため繰り上がりで決勝レースに出場することになった牧野。準備が整っていないこともあり、1分59秒25と不完全燃焼ではあったが、突然巡ってきたチャンスに平井伯昌コーチから「楽しむことも大切だけど、慣れない環境に適応する練習の一環だと思って臨んでほしい」と送り出されて泳ぎ切った。

「目標は決勝の舞台で全力を出し切ることだったので、それにはほど遠い結果になりましたが、それでも決勝という世界で8人しか泳げない舞台に立てたことはとても光栄でした」(牧野)
この種目の準決勝で世界記録を樹立したMARCHANDは、決勝では1分53秒68とさらなる記録更新はならなかったが、それでも従来のLOCHTE Ryan(アメリカ)を上回るタイムで泳ぎ優勝を飾った。

女子4×200mフリーリレーの決勝に駒を進めた日本チームは、予選と同じく池本凪沙、難波実夢、小堀倭加、そして梶本一花のメンバーで臨む。
この日3本目のレースとなる池本。国内レースの3本とは比べものにならない疲労のなか、安定して1分59秒65で泳ぐ。難波も1分59秒82で続くと、小堀は予選からタイムを上げて1分58秒45、そして梶本も2分00秒21と記録を上げて泳ぎきり、7分58秒13の8位でフィニッシュした。

「後ろの3人のチームメイトに良い形でバトンを渡したかったのですが、まだまだ課題の残るレースでした」(池本)
「200をイメージした練習をしてきたのですが、それを出し切れず悔しい思いもありますが、この4人で決勝を泳げたことはうれしかったです」(難波)
「予選後は不安だったんですが、そのなかでも良い泳ぎができたと思います。最終日の400m個人メドレーではまた決勝の舞台で泳げるように、予選から精一杯頑張ります」(小堀)
「まだ納得のいくレースではありませんが、それでも少しでもタイムを上げることができたことは良かったと思います。800mでは今日のこのスピードを生かして、勢いそのままに出し切りたいと思います」(梶本)
日本代表チームが決勝進出を懸けた準決勝レースは3つ。
女子200m平泳ぎ準決勝では、鈴木聡美が登場。「自分を信じ切れなかった」と、前半までのペースは良かったものの、後半が思ったような伸びを見せられず。2分26秒44の14位となった。

男子200m平泳ぎ準決勝では渡辺一平がひと組目のレースで50mからすべてのスプリットを奪って2分08秒01でフィニッシュ。全体トップで決勝進出を果たす。
「全体的に伸びのある泳ぎができていると思います。今大会は自分にとって非常にチャンス。このチャンスをしっかりとものにできるように、決勝は思い切ったレースをしたい」(渡辺)

また、深沢大和も「自分のレースに集中した」と、前半から攻めていき、2分08秒45の全体4位で決勝に駒を進めた。
「4位で通過できたのは良かったです。順調にタイムが上がってきているので、決勝ではベスト更新を狙います。前半から抜け出して、そのまま一気に一番のままゴールしたいと思います」(深沢)

男子200m背泳ぎ準決勝には、西小野皓大が出場。前半は予選とほぼ同等のペース。狙い通り、後半にペースをどんどん上げていき、1分56秒04でフィニッシュ。全体11位で目標の決勝進出はならなかったが、自己ベストを更新する泳ぎを見せた。

「この世界の舞台で自分の成長を感じられてとても良かったです。悔しさもありますが、またこれからも同級生の竹原(秀一)選手と一緒に頑張っていきたいと思います」(西小野)
女子200mバタフライ決勝はスタートからMcINTOSH Summer(カナダ)が飛び出して早々に身体ひとつ分のリードを奪う。150mのターンでは世界記録を0秒20上回るペース。ラスト50m、さすがに疲れたが、それでも2分01秒99の大会新記録、アメリカンレコードで優勝を果たした。2位はSMITH Regan(アメリカ)で2分04秒99、オーストラリアのDEKKERS Elizabethが2分06秒12で3位に入った。

男子100m自由形決勝は、トップで折り返したKORNEV Egor(NAB)を後半に逆転したPOPOVICI David(ルーマニア)が46秒51の大会新記録、ヨーロッパレコードで優勝。2位はアメリカのALEXY Jackで46秒92。CHALMERS Kyle(オーストラリア)は47秒17で3位に入った。

女子50m背泳ぎ決勝は、最後にスッと抜け出したBERKOFF Katharine(アメリカ)が27秒08で優勝。同じアメリカのSMITH Reganが27秒25で続き、中国のWAN Letianが27秒30でKASSE Kylie(カナダ)を100分の3秒差で制して3位となった。
