【#競泳】梶本が大会新記録で2冠を達成し有終の美を飾る(第101回日本学生選手権水泳競技大会)

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日本水泳連盟公式YouTube(予選・決勝共にLIVE):https://www.youtube.com/@JAQUA1924
大会も後半戦に突入。第101回日本学生選手権水泳競技大会 競泳競技の3日目も、学生日本一決定戦の名にふさわしい激戦が繰り広げられた。
そして、3日目にも大会新記録が樹立された。
女子400m自由形の決勝。800mを大会記録で制した梶本一花(同志社大学)が、スタートから飛び出した200mの優勝者である竹澤瑠珂(早稲田大学)を200m手前で逆転しトップに立つ。そこからは梶本の独壇場。「前半から積極的に行き、後半からはじりじりとほかの選手たちを引き離すつもりだった」という言葉通りに、2位以下の選手たちとの差を広げていく。前半は2分03秒46、そして後半が2分03秒35というラップタイムで泳ぎ切り、4分06秒81の自己ベスト更新、大会記録も更新して優勝を果たし2冠を達成した。

「スピードの乗りも良く、200mを過ぎたあたりからベストを狙えると感じました。自己ベストだけではなく、大会記録まで更新できてとてもうれしいです」(梶本)
女子100m背泳ぎは、200mを制した長岡愛海(神奈川大学)が前半からトップをキープ。最後までテンポの良い泳ぎを崩さずに泳ぎ切り、1分00秒45の自己ベストを更新して優勝。長岡は2年連続2冠を果たす。

「自分の結果でチームに流れを作りたい、という思いで泳ぎました。2冠を目標にしてやってきたので、すごくうれしいですし、チームに貢献できて良かったと思います」(長岡)
男子100m背泳ぎでも長岡と同じように、200mを制した竹原秀一(東洋大学)がこの種目も制して2年連続で2冠。この種目では3連覇を達成。記録も53秒76と自己ベストを更新する好タイムだった。

「自己ベストで優勝できたことは良かったです。本当は53秒台の前半を狙っていたのでそこは少し悔しいです。2年連続2冠ができたこともうれしいですし、良いレースができたと思います」(竹原)
女子200m個人メドレーでは、初日の400mで大会記録を更新した成田実生(明治大学)が、この種目でも大会記録更新に挑む。バタフライを28秒32で折り返し、さらに100mは1分01秒56と大会記録を上回り、平泳ぎを終えても1分39秒15の大会記録ペースを刻む。最後の自由形で粘りを見せるが、前半から攻めた疲れが出たか、わずかに大会記録には届かず。それでも2位以下には1秒以上の差を付けて、2分10秒48で優勝を勝ち取り、1年生ながら個人メドレー2冠を達成した。

「前半から突っ込むことを意識しました。今できることはやりきれたと思います。タイムは大会記録を目指していたので悔しいですけど、たくさんの応援があって優勝できたことがとてもうれしいです」(成田)
松下知之(東洋大学)、小方颯(日本大学)、牧野航介(東洋大学)、渡辺裕太(明治大学)、森拓海(国士舘大学)と、この夏の日本代表選手たちが勢揃いした豪華なメンバーでのレースになった、男子200m個人メドレー。
バタフライから飛び出したのは、小方。背泳ぎでもスピード感のある泳ぎで55秒44のトップで折り返す。平泳ぎに入ると、松下、牧野、渡辺、森らが一気にその差を積めてくる。最後の自由形に入ると、「最後の自由形で逆転しようと思っていた」という松下が、一気に小方を抜き去りトップに。その差を広げるようにしてフィニッシュした松下が、1分56秒58でハイレベルな戦いを制して2冠を達成した。小方は1分57秒28の2位、3位には1分57秒48で牧野が入り、渡辺、森と続いた。

「リレーもあって疲れもあったので、後半勝負を仕掛けるプランで臨みました。この種目は勝てるか不安なところもあったんですが、勝ちきる事ができて良かったですし、2冠を目指していたので達成できてうれしいです」(松下)
男子400m自由形では、個人メドレーを主戦場とする西川我咲(東洋大学)が予選トップ。「この種目は前から出場していた」という経験もあり、スタートして早々トップに立つと、そのまま一度も前を泳がせることなくフィニッシュ。3分48秒28の自己ベストを更新して優勝を飾った。

「インカレ初優勝で自己ベストはシンプルにうれしいです。泳いでいる途中でチームの応援が見えたので、優勝するしかない、という思いで泳ぎ切りました」(西川)
女子4×100mメドレーリレー決勝。神奈川大学の長岡がトップで引き継ぎ、小畠優々美がその順位を守る。早稲田大学がその差を詰めてきたものの、バタフライの西澤七海が再度差を広げ、最後の自由形へ。引き継いでから積極的に攻める早稲田大学が神奈川大学を一度は交わしてトップに立ったが、ラスト15mで失速したところを神奈川大学の廣光恵奈が再度逆転。4分03秒42で優勝を果たした。早稲田大学は2位、3位にはチームベストを更新した青山学院大学が続いた。

男子4×100mメドレーリレも、女子に負けず劣らず激戦であった。スタートして飛び出したのは、100mの覇者である東洋大学の竹原。平泳ぎの釜田駿がそのリードを守り、さらにバタフライを担当した松下が、51秒37というラップタイムで引き継いでトップをキープ。最後の自由形を任された牧野だったが、そこで追いかけてきたのが中央大学と明治大学。中央大学は光永翔音、明治大学は渡辺が自由形を任され、最後の勝負に出る。350mのターンではまだ東洋大学がトップ。だが、2秒近くあった差はわずかコンマ数秒に。最後の50mのスパート勝負。キックを効かした泳ぎでスピードに乗る光永が牧野をとうとう逆転。光永は47秒82という驚異的なラップタイムを刻んでチームに貢献。中央大学が3分34秒66で優勝を果たした。東洋大学もチームベストとなる3分34秒81で2位、明治大学は3位に入った。
