2025.09.07 競泳

【#競泳】天皇杯は3年連続で明治大学へ、奥野杯は神奈川大学が2年連続で獲得(第101回日本学生選手権水泳競技大会)

©PHOTO KISHIMOTO / HIROKI KAWAGUCHI

大会公式HP:https://aquatics.or.jp/tournament/50840/
日本学生選手権公式HP:https://www.swim-g.net/intercollege/
SEIKOリザルト:https://swim.seiko.co.jp/index.html
得点速報:https://www.swim-g.net/intercollege/points/7025401/m_index.html?dummy=202506280930
日本水泳連盟公式YouTube(予選・決勝共にLIVE):https://www.youtube.com/@JAQUA1924

いよいよ第101回日本学生選手権水泳競技大会 競泳競技も最終日。100回の区切りを迎え、新しい時代の始まりとなる今大会は、掲げたスローガンである『一新紀元』そのもの。最終日まで、選手たちは全力を尽くし、力を出し切る泳ぎを見せてくれた。

最終日の大会記録は1。女子4×200mフリーリレーで、早稲田大学が樹立。第1泳者の松﨑りんが1分59秒49のトップで引き継ぐと、第2泳者の青木虹光が独泳状態を築き上げる。それを4年生の船越彩椰、そして1年生の竹澤瑠珂が最後まで守り切り、学生記録にもあと少しに迫る8分00秒21の大会新記録を樹立して優勝を果たした。

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「1位で帰ってきてチームに勢いをつけようと思っていました。ベストでそれが達成できてうれしいです」(松﨑)

「身体もきつい中でしたが、絶対に優勝したい、という強い気持ちで泳ぎました。本当にうれしい」(青木)

「いろいろな思いがあったけれど、最後は優勝で締めくくりたかった。それができて良かったです」(船越)

「前の3人が大差を付けてきてくれたので、私は最後までそれを守り切るだけ。一所懸命泳ぎました」(竹澤)

女子50m自由形は、スタートして中京大学の松浦百愛が頭ひとつ抜け出すも、筑波大学の溝口歩優、髙橋凛のふたりが後半に入って追い上げてくる。最後は溝口が逆転し、25秒29の自己ベストで優勝。松浦と髙橋が25秒39の同タイムで2位という結果となった。

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男子50m自由形では、横一線の状態から後半に入ってスっと抜け出した蓮沼椋祐(中央大学)が、自己ベストを更新する22秒28で優勝を果たす。

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女子100mバタフライは、高校時代の自己ベストを更新する泳ぎで木津喜一花(明治大学)が優勝。前半は秋山栞奈(新潟医療福祉大学)が飛び出すも、ラスト15mで木津喜と長谷川葉月(中央大学)のふたりが一気に追い上げる。最後はタッチ差で木津喜が逆転して、58秒91で優勝を勝ち取った。2位は長谷川で58秒96、3位は59秒31で秋山が入った。

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男子100mバタフライでは、予選から頭ひとつ抜け出た記録を叩き出していた光永翔音(中央大学)が、決勝でもその力を存分に発揮。前半を24秒15の2番手で折り返すと、ラスト25mでスパート。他を引き離し、予選のベストをさらに更新する51秒71の好タイムで優勝を飾った。

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女子200m平泳ぎは、100mを制した加藤心冨(早稲田大学)が先行するも、100mのターン後から小畠優々美(神奈川大学)が逆転。スピードに乗った小畠は、加藤を引き離してフィニッシュ。自己ベストを大きく更新する2分24秒30で優勝し、100mのリベンジを果たした。

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男子200m平泳ぎは、終始横一線。100mを折り返しても8人の差は1秒程度。後半に入り、少しずつばらけてくるなかで150mのターンでは吉田悠真(明治大学)がトップに立つ。ラスト50m、吉田に牧野航介(東洋大学)、山口哩駈(近畿大学)、そして松本恭太郎(東京大学)を加えた4人がスパート勝負。最後のタッチを合わせた吉田が2分10秒42で優勝をもぎとった。2位の牧野は2分10秒58、そして山口も2分10秒60、4位の松木は2分10秒79と、まさに大接戦のレースであった。

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今大会最後を締めくくる、男子4×200mフリーリレー。第1泳者は東洋大学の松下知之が1分47秒13のトップで、牧野に引き継ぐ。その牧野は1分49秒93の好タイムで続くが、中央大学の第2泳者が村佐達也であった。村佐は8位で引き継ぎながら、一人だけ異次元のスピードを見せる。気づけば7人をごぼう抜き。ラップタイムは1分44秒74というハイレベルな記録を叩き出してトップに立った。

中央大学の第3泳者は光永。「任されたからには全力で貢献したい」という気持ちで、苦手な200mではあったが1分48秒19で引き継ぎトップをキープ。アンカーで東洋大学の西川我咲が驚異的な追い上げを見せ、2秒近くあった差を急速に詰めていく。だが、中央大学のアンカー、蓮沼が最後は粘り勝ち。東洋大学の追撃を振り切り、7分12秒24で優勝を果たし、これでリレー3種目を中央大学が制覇、さらに村佐は今大会1年生ながら5冠を達成した。

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すべての競技が終わり、学校対抗得点結果が決定。男子総合成績は、明治大学が451.0点で優勝を果たし、日本学生選手権水泳競技大会3連覇。

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女子は神奈川大学が361.0点で選手権を獲得し、昨年に続いて2年連続で奥野杯を手にした。

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男女の総合成績は以下の通り。
https://www.swim-g.net/intercollege/ic2025/file/points-day4.pdf