2026.10.08

競技会報告

日本アーティスティックスイミングチャレンジカップ2026 競技会報告

8/5~9 東和薬品RACTABドーム
執筆者:AS委員長 山田 智子

日本アーティスティックスイミングチャレンジカップ2026は、25都道府県30クラブ、186人(男子9人を含む)の選手が参加して、東和薬品RACTABドームにて8月7日~9日に開催された。大阪でのASの全国大会開催は5年ぶりとなったが、主管である(一財)大阪水泳協会AS委員会の皆さまが前年の2025年3月より競技役員への声がけを始めてくださった。本年6月には日水連AS委員会競技部と施設との打ち合わせを行い、競技役員の確保および大会で使用する備品の確認など準備を進めていってくださった。特にライフガードを集めるのに苦労されていたようであったが、豊富なAS経験者による適切な競技役員の配置もあり、会場設営・大会運営ともにスムーズに行うことができ、関係者の皆様に感謝申し上げたい。

今年度より、女子種目を独立させ、男子ソロ・ミックスデュエット競技にも3組以上のエントリーがあり、11種目すべてが正式種目となった。

女子ソロ競技では、古谷彩夏(ミキハウス東京ASC)が、テクニカルルーティン(TR)で「死者蘇生」という難しいテーマを掲げた曲を表現し、脚技の完遂度をあげ優勝を飾り、フリールーティン(FR)ではガラッとイメージを変えて、天空で眠っていた星の狼が歌声で目覚め、ケンタウルスから身を守るために戦う力強さをみせて、僅差で優勝。2冠に輝いた。額田紗子(井村ASC)がTRでは「蜃気楼」をテーマに表現力のある演技をみせて2位に、FRでは本人が振付けをして自分にしかできない表現を目指して「My Self」を演じ3位となった。TRで3位につけていた田所新菜(井村ASC)がフリーでは、「閉ざされた扉の向こう」をテーマに難易度も上げて挑戦し、僅差で2位となり成長をみせた。

男子ソロは、TRでは古内廉万(ザ、クラブピア・88)が女子ソロよりも高難易度の演技に臨み、スピンの素早さと高さをみせて2位に大差をつけて優勝した。FRでは佐藤陽太郎(ジョイフルAC)が、「Conviction or Regret」(確信か後悔か)をテーマに、長い腕脚を生かしたダイナミックな表現力と、高い難易度の構成を両立して優勝した。

女子デュエットでは、ペアアクロでの高さを見せた三木心愛・渥美結依子(ミキハウス東京ASC)がTRで、「フラメンコ」をテーマに洗練された大人の演技を見せて優勝。FRでは、テーマである「コウモリ」をウォークオンから表現し、力強いルーティンを泳ぎ2位となった。FR優勝は、「カンフー」をテーマにダイナミックさをみせた田辺珠鈴・田所新菜(井村ASC)。TRでは、田中ひなの・音川祥穂(アクラブ調布)が「スパニッシュダンス」を大人の雰囲気で演じ2位と続いた。

ミックスデュエットTRは、初出場の山下玲奈・加藤楓真(井村ASC)が、他のペアは試技が認められずにベースマーク(BM)となる中、きっちりと泳ぎ優勝した。FRは横山正・西垣奈那子(YT ASC)が遠距離での活動拠点の中、十分な練習ができずBMとなったもののAIで点数をのばし優勝に輝いた。

チーム競技は、TRではジョイフルACが5人と少ないメンバーの中、「フレンチカンカン」をテーマに明るく元気な雰囲気に合わせ、難易度だけにとらわれずに勝負し、昨年に続き2連覇を果たした。FRは、アテナアクアメイツAが、「操り人形」をテーマに、パートごとに見どころを見せ優勝した。井村ASCが難度をあげてトランジションにもこだわり挑んだがアクロでBMとなり、僅差で2位となった。アクロバティックルーティンでは、京都踏水会水泳学園が「海を超えて」をテーマにアクロの高さで得点をのばし優勝を果たした。チーム力をみせたアクラブ調布Aが「ターザン」をテーマに2位と続いた。

全体を通して、BMになると大きく順位を落とす結果となり、予想のつかない展開となったが、難易度の低いチームでもトランジションに挑戦しAIにも工夫がみられて良くなってきていた。アクロバティックの成功が上位に食い込むには必須なため、トランジションを上げる意味でも立ち泳ぎの強化が重要であると痛感した。

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